公立高校入試の倍率がほぼ決まり、（志願先変更はこれからですが）いよいよ本番へ向けてできることをやるだけという時期になりました。
生徒の顔つきも一段と厳しいものになり、これ以上はない緊張感の中での学習が続いております。
しかし、そんな生徒たちの気持ちを知ってか知らずか、ここ数年、公立中学では、公立入試の前日や前々日に学年末試験をやるところが多く、その大きな理由が、直前に入試へ向けて学校を休む生徒が続出しているのを防止することにあるらしいのです。
確かに公教育の目的は高校入試にあるわけではないと言ってしまえばそれまでですが、それぞれの生徒の明るい未来への第一歩である進路の決定に対して、それなりの配慮があってしかるべきだと思うのは私だけでしょうか。
また、学校を欠席するにはそれなりの理由があるわけで、ただ欠席を抑止することだけを考えるのではなく、すでに進路が決まった生徒と、公立入試を控えた生徒が共に通って意義のあるような魅力的な学校作りはできないものなのでしょうか。
と、いつも考えてしまうのが、この時期なのです。

新ホームページを立ち上げてから半年。
様々な内容を書き換えるのが物理的に不可能な状態に陥ってしまっていましたが、ようやく少しずつではありますが復旧することができつつある今日この頃です。
とはいうものの、気が付いてみれば、受験シーズン真っ只中ですね。当塾でも、私立中学入試、センター試験、私立高校の単願・併願推薦入試も終え、残すは私立高校の一般、公立高校、私立大学の入試のみとなってまいりました。
今年は、全体的に挑戦受験が多く、それだけにかかる重圧も半端ではないものがありますが、そうした状況でこそ真価を発揮するのが、当塾の伝統でもありますので、残されたわずかな時間ですが、最後までしっかりとサポートしていきたいと思っています。

毎年恒例の夏祭りがもうそこまで迫ってきました。
この塾は敷島神社の祭礼のほぼ中心部に位置するため、当日は授業を行うのが不可能です。
もともと私自身は祭りがそれほど好きというわけでもなく、ただでさえ蒸し暑い中、 大汗をかきながら人ごみの中に出かけていくなんて考えられないと思っていました。
ましてや塾を経営するようになってからは、できれば塾としての繁忙期の貴重な2日間を潰さないでほしいものだとも思っていました。
しかし、塾を始めて何年目だったでしょうか。
祭りとはいえ、講習の直前のこの時期ですから、いつものようにその準備に追われているところへ卒業生の一人が訪ねてきたのです。
彼は私が教えた最初の生徒で、色々な意味で思い出深い生徒だったのですが、 しばらく見ないうちにすっかり大人になっていて、その言葉の一つ一つが、私の中にある彼のイメージとは遠くかけ離れたものでした。
懐かしさもあってそんな彼と、話のネタが尽きることもなく、一晩中飲んで語って過ごしました。
その次の年も同じように祭りの当日は忙しく準備に終われていた私ですが、そんな時にひょっこり顔を出してくれたのが前の年とは違う卒業生達でした。
彼らとの会話はとても楽しく、まるで子供の成長を素直に喜ぶ父親のような気分になったのを思い出します。
以来、何の約束をしているわけでもないのですが、祭りの日になると様々な卒業生たちが入れ代わり立ち代わり顔を出してくれ、 近況報告をしてくれたり、悩み事を打ち明けてくれたり、自分の付き合っている人を紹介する生徒もいれば、中には自分の子供を連れてきたりする卒業生もいます。
嬉しいことではありますが、講習直前の準備はもはや不可能になってしまうぐらいにぎやかな一日になってしまいました。
今では、私の中での大きな楽しみの一つにもなっています。

「ちわっす！塾長！元気っすか？」
「おおっ！○△じゃないか！お前ずいぶん太ったなぁ。元気でやってるのか？」
こんなさりげないやり取りが少しでも多くの卒業生と交わせたら、それが私の塾を続けていく原動力になっていくのかもしれませんね。

ようやく、念願のホームページのリニューアルが完了しました。先代のHPを立ち上げて以来十数年の月日が流れ、学習塾にとってのホームページの役割も大きく変わってきました。
しかし当塾では、その根底にある思いが変わることなく、在塾生、卒塾生、またはその保護者の皆様方に少しでも喜んでいただけるようなものを常に発信してまいりたいと考えておりますので、これからもどうぞよろしくお願い致します。